「…真理和…俺…本当…幸せだったよ」


「………え……?」


真理和は深美から離れた。


「このゲームがあろうがなかろうが……俺は沢田深美として生まれてきて、幸せだった。」



「深美……」



「お前はこれからだろ?゙幸せだっだなんて過去形…まだ使えねぇはずだぞ?」



真理和はまだ涙を流し続けた。



「…深美……」



「俺は真理和の傍にいる。見えなくても…必ず…お前を見守ってやるよ…」



「……うん…うん……」



「だから…お前は悔いなくこの世界を生きろ…好きな人作って、結婚して…家庭築き上げて…自分なりの幸せを掴め……」


「…深美……!!!」


「結婚したら…しゃーなしお前の子供として還ってきてやるよ!!」