「…俺の親友の…沢田深美を…外見だけで不良だと軍人が決め付けて…強制参加させられたんだ…それで俺は…深美をほっとけずに…自主参加した…」



永遠はあの時の光景が、頭の中でフラッシュバックした。




とばっちりを喰らったネロ…


肩を撃たれ、もがき苦しむ尚…


草村の…死骸……




永遠は苦い表情になった。

千草は真理和の話を、黙って聞いている。


真理和は続けた。




「……絶対…帰れると思った…みんなゲームの事を…大袈裟に言ってるだけなんだと…馬鹿にしてた…けど…」





和銅桜樹が最初、罠にかかって死んだ時…やっと我にかえった……。



湯口桃が俺の言葉のせいで…罠に自ら入り、殺された時は…もう消えたいって思った…


自分がギロチンにかかった時は…本当に死を覚悟した…



そして…



真理和はそこで涙を堪えた。