「…で?その深美達は?」
竜がやっと口を開いた。
それを聞くと、二人は苦い表情を浮かべた。
「…穴に入ったまま…まだ戻ってこないんだ…」
「……穴…?」
「…そう…深い…穴に…」
竜は言った。
「……なんで穴なんてあるんだ?…てか…それって二人とも死んでるんじゃ…」
竜が話している途中で、永遠が叫んだ。
「違うんだ!!!真理和が最初はまって、深美が叫んだら、叫び返してくれた!絶対二人は生きてるはずなんだ!」
…もうこれ以上…
死ぬ事を思いたくない…
「…そか…ゴメン…変な解釈して…」
「いや、僕も急に叫んでゴメン……」
また、沈黙が続いた。