春。
また桜の季節がやってきた。毎年桜を見るたび私はおもいだす。
幼稚園の時、遠くへ引越してしまった仁君のことを…。
渋谷仁君。私の幼馴染み小さいころ家がとなりだったから毎日遊んでた。公園で遊んだり、おたがいの家で遊んだり…。
2人でいたずらをしてお母さんに怒られた事もあった。仁君は、私が泣いていたらなぐさめてくれて、いつも「僕がりおちゃんを守る」って言ってた。私もずっと仁君が私を守ってくれてって信じてた。☆彡
でも、仁君は幼稚園を卒園すると同時に、遠くの町に引越してしまった。桜の木の下で仁君にさよならを言われた時は悲しくて泣いてしまった。
「行かないで」って言ったのに仁君は「ごめんね」と言って去って行ってしまった。
私は桜を見るとあのころの悲しかった気持ちがイヤでもよみがえってくる。だから桜ってキライ