明子は目を閉じたまま、僕のソレに口で愛撫する。
その行為は何かを懇願している様だった。
カーテンの隙間から差す月の光は揺れながら明子の顔を照らす。
明子は目を閉じたまま祈りにも似たフェラチオを丹念に続ける。
いつもの明子は幸せに対して体を開き、静かに僕を受け入れる。
彼女にとってのSEXは常に受身であり、その行為は求める物では無かった。
彼女にとっての、その行為は受け入れる物だった。
そんな彼女は自分から責める様な事は皆無だった。
促さなければ口でする事も無い、常にSEXに対して受身な女性だった。
だが今日の明子は違った。それは僕を困惑させ不安にさせた。
僕の心の動きを彼女は敏感に察し、僕を引き止める様な切なげな行為を丹念に続ける。
それは『あなたの場所はここよ。私の中へ戻ってきて。』と必死な『祈り』の様にも感じた。