『・・・このままがいいんじゃなかったの?』
夏恵が唇を話した瞬間に僕の心の隅に僅かに残っていた理性がイヤミを吐く。
『・・そうよ。このままがいい』
『そうは思えないんだけど・・・』
『そぉ?』
夏恵はゆっくりと体を起こして外を見つめる。
僕はまた美しい乳房を下から見上げる事になる。
うっすらと微笑を浮かべた『アネモネの騎士』は外からの光を眩しげに受けていた。
『・・・このまま・・・このままでいたいの』
そう言って夏恵は、僕の胸にキスをした。
『・・・このままトモといれればいいの・・・』
夏恵はそう言いながら僕の体にキスを這わせる。
夏恵の薄く柔らかい唇が触れる度に、その部分は熱を持つ様な感覚に見舞われ、やがて僕の全身に広がる。