僕は儀式に耽る様に、僕のソレに熱心に愛撫を続ける夏恵の脇を抱え立ち上がらせる。

夏恵はおもちゃを取り上げられた子供の様に、少しふくれた顔でこちらを見つめる。

僕はそんな夏恵を優しく抱擁し、夏恵の背中のファスナーに手を伸ばす。

静かな音を立てながらファスナーを下げる。

夏恵は僕の要望に応える様に無言で腕をぶらりと垂れ下げる。

ファスナーを背中の中央の辺りまで下げると僕はゆっくりとアネモネの花が咲き乱れるワンピースを右肩から滑り落とす。

現れた夏恵の首から肩にかけての美しいラインに一度キスをする。

そして同じ様に左肩も滑り落とすと、アネモネの咲き乱れるワンピースはシュルリと音を立てながら、夏恵の体を滑りながら床にパサリと落ちた。

そしてブラのフックを外して肩紐をずらすと、夏恵の形の良い美しい乳房が顔を現す。

その乳房は夕闇に染まり僕の目を釘付けにした。

夏恵の白い肌は、まるで白いキャンパスに淡いオレンジ色の絵の具を広げた様に窓からの光に染まった。