『・・・アネモネ』
『・・・え?』
『アネモネよ・・・その花』
そう言って夏恵はベットに座ったまま僕のベルトを引いて僕の腰を寄せた。
そしてカチャカチャとベルトを外し始め、僕のズボンのファスナーを降ろす。
僕はと言えば夏恵のアネモネの咲き乱れるワンピースのファスナーを降ろす事をすっかりと忘れ、夏恵の体で揺れるアネモネの花弁の一片一片に目を奪われていた。
やがて夏恵は無言のまま僕のソレを引き出し、ゆっくりと口に含んだ。
僕は夏恵の唇の柔らかさと口内の温かさをソレに感じる。
優しく温かく全身を包み込む様な快感が一点に集中する。
夏恵が頭を前後させてスライドする度に背筋を駆け巡る様な快感に首筋に鳥肌が立つ。
思わず漏れそうになる声を押し殺す。
夏恵の舌が僕の押し殺した声を執拗に追い詰める様に口内で蠢く。
頭の後ろの方がチリチリと焼きつく。
優しい光が彼女の顔を美しく照らす。
オレンジ色の光がゆっくりと部屋を包み込む。