夏恵の柔らかな体を抱きしめるだけで僕はこれ以上無いくらいに夏恵が欲しくなる。

夏恵の清潔なあの香りが僕を包み込み、その媚薬は全身を駆け巡り、やがて一点に集中する。


『・・・トモ・・カーテン』


『・・・だめ』


『・・・いぢわる』


僕は夏恵の首筋に猫が体をすり寄せる様にキスを続ける。

夏恵は少し荒い息遣いで僕の髪の毛をむしり取るかの様に僕の頭を揉みしだく。

ゆっくりと首筋から胸へ向けてキスの進路を変えていく。

淡い空色をした花柄のワンピースが僕の進路を阻んだ。

比較的首の狭いワンピースは胸に口付けをする事を阻む。

僕は夏恵を抱き起こして背中のファスナーを降ろそうとした。

僕が立ち上がり夏恵を抱き起こすと左のノースリーブの袖口からブラの紐が肩の稜線をするりとすべり落ちた。

夏恵は小恥ずかしそうにブラの紐を直した。

そんな恥じらいに僕はうかつにも興奮を覚える。

僕は気持ちを落ち着かせる様に外へ目をやる。