『サマータイム』の中は改装したのだろうか、外見と違い思った以上に綺麗だった。

ビジネスホテルにリゾートホテルの内装を無理矢理付け足した様な安っぽい感じは否めなかったが、僕は十分満足だった。

ベットの横に大きなカーテンがあり開けてみると、そこには大きな窓があった。

僕の期待に応えてくれるかの様に、そこには海が広がっていた。

間も無く夕闇に染まる。

僕は夕闇に染まる海の光を受けた夏恵を抱く事が出来る。


『カーテン開けてするの?』


夏恵はずっと海を眺めてる僕を覗き込む様に聞いた。

僕は海を見たまま無言で頷く。


『えぇーちょっと恥ずかしいんだけど・・・』


僕は夏恵を少し強引にベットに倒してキスをする。


『・・・大丈夫』


夏恵はそう言った僕の首の後ろに手をまわしてキスを返す。


『何が大丈夫なんだかわからないんですけど・・・』


そういって僕を深く抱き寄せる。

僕はそんな夏恵を愛おしく想い強く抱きしめる。