相変わらず夏恵の胸にむさぼる様にキスを続ける僕の顔を、夏恵は優しく持ち上げ自分の方を向かせる。

夏恵の優しくも切ないような眼差しに我に返る。

恥ずかしさで耳が熱くなる。彼女の前で僕は赤子の様に胸に貪りついていた事を恥じる。

夏恵は優しい眼差しのまま囁く。


『・・・来てトモ・・こっち』


僕の回路は完全に焼き切れて夏恵の唇に吸い寄せられる。

僕は夏恵の唇に深いため息と、荒ぶる気持ちを歌にした様な不旋律な呼吸を吹き込みながら夏恵のスカートの中に手を差し伸べる。

2人雨に打たれ、体の深くまで雨水が染み込んでいて僕のズボンも夏恵のスカートもピッタリと体に貼りついていた。

僕は僅かに空いた腿の隙間から手を差し込む。

夏恵の密かに濡れた彼女の最も美しい本質的な感情へと手が届く。

夏恵の下着の下に隠された、その美しき感情に触れる。

熱帯雨林の中に手を入れた様に僕の指先に熱く湿気に満ちた世界が広がる。

僕はその熱帯に否応無く飲み込まれるしかなかった。

指先は下着の上からでも貪欲に、その泉に湧く蜜を感じようと僕の意思に係わらず蠢く。