僕は不意にシャワーの音に気付き、シャワーを止めようとノズルに手をかけた瞬間、夏恵の口元が微妙に動くのが見えた。
夏恵は確かに何かを口ずさんだがシャワーの音とあまりにも小さな声だった為に僕は夏恵の言った言葉を聞き取れなかった。
夏恵にその言葉を聞き直そうと思った時に夏恵はゆっくりと僕の方へ歩み寄り僕の腰に絡みついた。
『・・・・大丈夫?』
僕は今だ夏恵への不安を拭いきれず戸惑いながら夏恵に問いかける。
夏恵は僕の胸に顔を埋めたまま顔を上げない。
僕がもう一度『大丈夫?』と聞き直そうと思った時に夏恵は僕の口を塞ぐ様に強引に唇を寄せた。
夏恵の舌が僕の口内にすべり込んで僕の舌を探す。
そして夏恵の舌は僕の舌先を探しあてると必死に絡みつく様に蠢いた。
僕は戸惑いの為か夏恵の要求に応える事が出来ずにいた。
『・・・お願いトモ・・・・お願い。』
そう言うと夏恵の手は僕のソレを掴み擦り上げた。