夏恵
恋愛(その他)
完
0
- 作品番号
- 1133
- 最終更新
- 2007/11/20
- 総文字数
- 80,468
- ページ数
- 201ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 55,132
- いいね数
- 0
正しくは夏恵は夏の全てが好きだった。
茹だる様な暑い日も、蒸し返る夜も、コメカミに滲んで頬を伝う汗も、西瓜も、桃も、全て夏恵の愛すべき季節だった。
僕が夏に生まれた事も彼女は愛してくれた。
夏に生まれた僕を彼女は愛してくれた。
短くも・・・
永遠に忘れられない夏を僕は夏恵と過ごした。
この作品のレビュー
心の奥さえ隠せなくなる程、人を愛してしまうと、強大な喜びと、同じくらいの痛みを共有する事を、作者はきちんと描いています。 「愛してる」、は自分の身も心も壊し、相手も壊してしまいたくなる程に美しくて、尊くて、 ある意味破滅的なんだな、と考えさせられました。 描写が心情を呼び、心情が描写を呼ぶ様な、 作者の文章力と切ないストーリーに文句無し、満点。
初めてケータイ小説で泣いた。 大人の涙を流したい人にオススメ。 どの表現にも、無駄がないし美しいし、パクリたくなるくらいでした(笑) 何回も、読みたい。 正直、星10コ!!
この作品の感想ノート
初めまして。
完読しました。正直、上手く感想を書ける人間ではないので、先に謝っておきます。
とにかく良かったです。大人の恋です。あまり誰かが死ぬというストーリーは好きではありませんでしたが、この『夏恵』はそれがすんなり受け入れられました。
それは偏にすかきんさんの文章力であり、構成のうまさであり、そんな全ての賜物なんでしょうね。
素敵な作品を有り難うございました。
すいません。書き切れなかった尻切れトンボの感想が。
カッコ悪!(笑)
この下の下の半端なのは、大変お手数かけて、申し訳ないですが、消して下さい。
何度も、本当にすいません。
すかきんさん。
また興奮して(笑)長くなりますが、おつきあい下さい。
痛み。
真実の愛は、底知れない喜びと同時に、同じ分、いやそれ以上に痛みを伴うんだという事を、改めて思い知らされます。
夏恵に身も心も落ちてしまったトモユキの心情、
どこか夢や現実では無いような、夏恵の美しさや、実は夏恵が求めて探していたもの。
そんな2人の間が、性描写でも、会話でも、描写でも、全てに何だか私には痛くて、変な話、のめり込む程、辛くなりました。
それはすかきんさんの文章力でしかなりません。
描写が心情を描いて、心情が描写を描いている。
その相互作用が、自然で、しかも読者に、読者の空想を味あわせながら、きちんと伝えられる。
これは脱帽もいい所です。
後は、リアル感。
夏恵と明子の描写の違いが、きちんと変えられていて、
夏恵のどこか夢の様に現実離れした、美しさやしぐさ。そこに秘められた心。
明子が家で、綺麗なバスタオルをわざわざ探す所や、トモユキに答えを委ねる、女の意地らしさ、というのでしょうか。
そういう所を対比させる事で、夏恵と明子、
お互いがキャラをちゃんと確立させ合う感じが、すごく伝わりました。
夏恵の最後のメール、切なすぎて、切なすぎて、勘弁して欲しかったです。(笑)
何やら、なんちゃって評論家ぶって長々と書いてしまいましたが、
これだけ言いたかっただけ!
素敵な作品を読むことができて、心から嬉しい。だから、
ありがとうございました。
郡山(笑)。Yes I do!実家!!
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