「あ!あやぁ、あさみぃ、おはよ~ぅ♪」
「「おはよ~~。」」


このやけにハイテンションなブリッ子は、私と中学からの付き合いの里奈。
悪気はないのだが、男の子をスグ誘惑してしまうから、女子からはカナリの嫌われ者。


でも、本当は素直な子で寂しがりやなだけって、私は知ってる。




「ねぇッ、ちょっとちょっと!!大ニュースだよぉ~☆あの清陽男子と合コン出来るようになったんだぁ♪♪」


おっきい声を出しながら里奈が大はしゃぎしている。
そりゃぁそうだろう。なんたって清陽と言えば、イケメンで有名な高校だから。



「は?!まじで??里奈ナイスぅ~~☆☆」


あのあさみまでもが大はしゃぎしている。


「ね、あやも行くっしょ?」

満面の笑みで里奈がこっちを見ながら、首を斜めにしてあたしに聞く。



一瞬、迷った。

あの、朝の男の子が頭を過ぎる。


でも、あたしだけ仲間はずれはいやだった。
だからすぐにあたしは里奈に笑顔を作って「ウン。」って言った。



「よっし、じゃぁ決まりね☆」

そういうと里奈は早速携帯を取り出して、どこかに連絡し始めた。