「行ってきます。」



いつも通りの朝。

午前7時30分。
時間ぴったりに君は現れる。



―――――チリン。


・・・来た。





シャッ、というタイヤの音とともに自転車に乗った彼がやってきた。
茶色い、ふわっとした髪に家の近くの高校の制服。


別に、特別かっこいいというわけではない。
でも、私にとってはものすごくかっこいい人。
一度見たら、目がはなせなくなる。





これは、恋なのでしょうか・・・・・・――――――?