「なになに、なんて?」 イチゴミルクのことを知らない友里には見えないように そっと折りたたまれた紙を開いた。 さっきのあたしの文章の下に 綺麗な字で一言。 【放課後 来て】 えっ? どこに? というか、これだけ…? たったの5文字? 藤田くんを見ると、イヤホンをして完全に自分の世界だった。 行く場所はなんとなく想像がつくにしたって…。 お礼くらい! お礼くらい!と思っちゃうあたしは心が狭いのかなあ。