「世界が違くみえる…」

「は?何言ってんのリコ」

「キラキラしてる…」

「……はいはい」



年齢=彼氏いない歴のあたし。

そりゃあ恋がしたくてしたくてしょうがないお年頃。



それでも好きな人が出来なくて、
キュンの類はマンガや小説で補ってきたんだよ!!


そんなあたしについに!
ついに好きな人が出来たよお母さ〜〜〜ん!!!




「好きな人が出来たってだけでのんきにしてると、藤田くんファンに取られるよ」

「え?」



反射的に起き上がると、友里がずいっと顔を近づけてきた。




「あのね……、あの子らは四六時中ずーっと藤田くんを狙ってんの!あわよくば彼氏にしたいと思ってんの!あのファンの子同士、表面上では仲良く見えても裏は全っ然違うから!みんなが誰かを蹴落とそうとしてんの!」



急に始まった友里のマシンガントークに、あたしは目を丸くして聞くしか無かった。