それにプラス。

夕日でオレンジで照らされた、藤田くんの肩口あたり。


椅子の上に、膝を開いて体操座り。



なんでそんな綺麗かなあ。
じっと見てしまうあたしが嫌になる。


藤田くんのくせに、藤田くんのくせに。




「…そんな見ても面白くないよ」

「……面白いとかじゃなくて、ほら、綺麗だなって、あ…」




思ったことをそのまま口から。

気付いた時にはもう遅い。



…藤田くん、フツーに引いてます。



「綺麗?俺が?」

「…………ぁ、ハイ…」



ダルそうに腰を持ち上げて、
あたしの目の前に手を出した。


…? なんの手?