「……なんでまた藤田くんがいるの…」

「…………あのね、ここ俺の」




誰もいないと思っていたら人がいて、
手から日誌が落ちた。



椅子に座って壁にもたれて、
また目線だけをあたしに向けた。



どきっ。


その目線、あたしはどうも弱いらしい。



そんな目で見られたら、どきっとしちゃう…。

なんでそんな、トロンとした目してるの。



ずるい。

だって、そんな目でさえキレイだ。