「藤田くんっ!2人でお出かけ、しませんか…」




真冬のさっむいお昼休み。

あたしたちはいつもの場所でくつろいでいた。




やっとくっつくことにも、
藤田くんが想像以上に甘い人だということにも慣れ始めた頃。




友里に『まだデートしてないの!?付き合って何か月!?』


と鬼のような形相で言われたことが原因だった。




だってなんか…ラインしたり、土日以外は毎日ここでお話できるだけで嬉しいんだもん。




2人で隙間なく並んで座る。

肩と肩が触れ合っていることにも少しは慣れた。




ドキドキはするけど…。




「なに急に」

「あ…いや、嫌ならいいんだけど!!!」