「ここ、もともと俺のいた場所だよ?来るに決まってるでしょ」




あたしの頭にポンと手を乗せて、あたしをイスに座らせる。




それでも納得できない顔をしていると、
藤田くんの澄んだ瞳に捕えられた。




絡み合う視線が、ドキドキを加速させていく。



この瞳が好きだと実感させられる。

ずるい瞳をしてる。




「そろそろ俺、我慢できないんだけど」

「へ…?なにが…」



我慢?




「…目、瞑って」



この言葉が、これから何をされるか想像させるのは簡単だった。



したことない…。

息ってどうしたらいい?止めるもの?




え!?もうわかんない!!

わからなくてギュッと目を瞑る。