授業が終わり、教室を出ていく朱希先生の背中を追いかけて声をかける。


「朱希先生!!ねぇ、嘘ですよね?補習私だけなんで!!」


すがるよーうに、朱希先生の腕をぎゅってする。



見上げて見た先生の顔は、あの意地悪顔だ。

わ、嫌な予感。


「嘘じゃないですよ~。残念、24日から27日までの四日間みっちり教えてやるよ、遥ちゃん」


にやっと笑って私のほっぺたをむぎゅっとした。


「ふにゃぁっ!!ひぇんひぇー、はにゃひてよぉ」


先生はぱっと離したかと思うと、今度は頭をぽんとした。


「じゃあ冬休み二日目からよろしくなぁ!(笑)」


そう言って行ってしまった。