「恋する乙女ってやつだな」

にっと私に笑顔を向ける。


ほら、これ。

胸がきゅーってなる。

確信犯だ。



意地悪だーって思うけど、大好きです。



それから陽くんが手を繋いできた。


ドキッとしたけど悔しいから反応してあげない。


真っ暗な廊下を懐中電灯の光だけで私達は手を繋ぎな
がら歩いた。