「さっきの朱希くんおもしろかったねー」


「うんうん!!」


またあははーって笑いながら歩くと、


あっ……



ウツイさん……。



バッチリ目が合う。

目をそらすタイミングを失い、ウツイさんと目が合ったまま。



うぅ~~~~~っ



我慢できなくなった私は、ぺこってお辞儀だけして教室までダッシュ!!


「ちょっ、遥!!?」



突然の私のダッシュに衣頼は驚いているけれど、

ごめん、気にしてられない!


心の中で衣頼に謝る。