~♪


ケータイの着信音。

あ、この音は衣頼だ。



「もしっ、もし……」


『もしもし、遥??なんか元気ないね。話し合いどうだったの?』


衣頼の優しい声が心に染みた。

「ふっえぇ……、衣頼ぃ、お兄さんにっ、きら、われた……」


『えっ!!?』


泣きながらつっかえつったえで言った言葉に衣頼は驚いていた。