「……うん、そっか。てか、うん。わかってたから。わかってたのに俺が勝手に言ってお前を苦しめちゃったんだよな。」


眉を少し下げてふっと笑う。


「ありがと、新垣。向き合ってくれて。俺もすっきりしたから。」



ちょっと無理してだけど、笑顔でいつものように頭をぽんとしてくれた。



「朱希先生……。気まずくなるのは嫌だから、私は今までみたいに接するからね!」


「ははっ、俺もそのほうがありがたいよ」



「じゃあね、先生!また三学期」


「おう、気をつけて」



ちょっと照れ臭くて走って生物室からでる。