目覚ましに起こされ、
リビングへと出てみれば…

「いい匂い…」

一生懸命、朝食の用意をしてくれる
翼の姿があった。

「お、起きた?」

「私、帰ってって…」

クスッと笑って、私を抱きしめる。

「お前の頑張りは俺が1番知ってるよ?そいつが大丈夫って言うんだから、大丈夫だよ」

翼の優しい声に涙が止まらなかった。

「うお!?泣くなよ〜。ほら、ご飯出来てるから食べな!」

テーブルの上には私の大好きなフレンチトースト…