李王

いや、本当に月姫に嫌われてるね


後ろで必死に涙をこらえて


俺以外には聞こえてないだろう


『わたしのたいせつなひとたち』


そうだな、俺は確かに月姫の大切な人たちを

奪ったよ。


これが素直になれない俺のやり方だったんだ。


月姫は俺と婚約するのが嫌だったのは誰よりも俺が知っていた。