中学の時、一度…いやなんども死のうと思った。

クラスでいじめにあって3年間ずっと1人だった。たいしたこともない理由で。

「あーうける。お前なんか一生笑えないようにしてやるよ」

その子の好きな人が私の笑顔に惚れたからっていじめられた。

理由なんてどーでもよかったのかもしれない。

その子の言った通り笑えなくなったんだけど…

「おい!大丈夫か?すっげえ顔青白いぞ」

陸の言葉にハッと我にかえる。

額にはうっすら冷や汗をかいている。
時々、あの時のことがトラウマとなって甦える。

「大丈夫」

「そうか、ならよかった」

いつからだろうな自然と笑えなくなったのは。

「え、あ」

「あ?」

陸がすっとんきょうな声をあげる。

「それかもしれないぞ、茉莉の死にそうな理由」

え、私自然と笑えないからって死にそうなの?なんだそりゃあ。

急にバカバカしくなってきた。

「なにそれ…そんなことで死ぬなんてまっぴらだ!!」

「そ、それ俺に言われてもな」

た、確かに。
陸は困った顔をしている。

笑え……るかな。