「……?」
誰の声だろ、
キョロキョロと、辺りを見渡す
明らかに、彼らではない声だった
なら、どこから聞こえて?
集中して、耳を傾けるけどあの声はもう聞こえない
「何なんだ??」
そう呟いても、誰も答える事はない
「おーい、餓鬼はもう寝る時間だぜー」
謎の声に考え込んでいると、オルフェの声が僕を呼ぶ
「………まだ明るいよ」
「ああ?餓鬼はつべこべ言わず寝てろってんだ」
「……へぇへぇ」
「お前、聞いてっか?」
「聞いてる聞いてる」
正確には半分ね、本を抱え直しエレガン達がはったテントへと向かう
疑いの眼を向けてくるオルフェは完全に無視して。