そうです、僕はれきっとした女です



………髪だって肩ぐらいまである若草色なんですよ、男の子なんて言わないで





「………」




オルフェは、ジッと疑いの眼で僕を見るけど、僕はそれを無視



本を持って、ゆっくりと立ち上がる




身長から言うと、4歳ぐらいだろうか。まぁ、僕の成長は早いから歳なんてどうでもいいけど




「モルちゃん。何処から来たの?」


「………、」




わからない。とでもいうようにフルフルと首を振る




実際、まだココが何処かわからない。わかったとしても、僕の前回までいた場所の名前まで変わっていたらどうしようもない



地理関係の知識は全部パーになっていると考えたほうがいいだろうね




「ココが"ノーノミヤス"って事は?」




よかった、知ってた。コレで聞いた事もない国名なら僕はどうしようかと思ってたや




光の国、ノーノミヤス





ノーノミヤスって言葉は知ってるから、とりあえず頷いておく




「………じゃあ、迷い込んじゃったのかしら」