「見えないです。……確か、庭の木に括り付けられてたですけど……木もないです」
「…そう」
生死不明
か、
「あいつ、本当に向こうのスパイだったんじゃないっすか?……爆弾の時もそうでしたし」
「も、モルちゃんはそんな事しないわ!」
「なら、」
「とにかく!はやくココから出ましょうよ!!ココで捕まれば、元も子もないわよ」
私とオグニの言い合いが始まる前に、サーシャに止められる
エレガンは、苦笑いで荷物を担いでいて
オグニは何も言わないけど、サーシャを睨んでいて
ナンティルは………わからない
サーシャはオグニの視線を無視して、私の方に歩みよってきた
「イーチェ、私達はモルより貴方を優先する………だから、オルフェもモルも探しには行かない」
「わかってます」
「……」
モルちゃんに言われたもの。
私が捕まれば、この世界を魔で染めてしまう
私がちゃんとしないと
「大丈夫、」
「え?」
「モルちゃんも裏切ってない、」
「だーかーらー、姫さ、ふぐっ」
「オグニ黙ってなって。で、?どうしたの、イーチェ」
ニコニコ笑いながら、オグニの口を防ぐエレガン
「オルフェも死なない。だから、」
モルちゃん言ってたよね、オルフェは死なないって
まだ、がついてたか気もするけど、私は信じる
だから、この先逃げていれば………会えるよね??