「……」
ムスッとしたイーチェに苦笑いのサーシャ
ほんと、ナイスタイミングだよ、幹部さんたち
イーチェならば、さっきの僕の言葉。聞き返される事はないだろうし、それに聞き返された時はサーシャが遮ってくれたし
しばらく2人の様子を見ていると、その2人にオグニが近づく
「………姫、」
「オグニ?」
「オルフェは何処っすか」
………やっぱ、そこ聞きますよねー
黙り込むイーチェ
眉間にシワを寄せるオグニ
他の幹部も、わかってるんだろうな
「捕まったよ、オルフェは」
「モル、」
「僕らを逃がす為にね」
魔法ぶっ放しでもして、前方にいた敵を蹴散らせば良かったのにね。
まぁ、あの数じゃ無理だろうし
それに、
「そんなに睨まなくてもわかってるさ。そうなったのは、僕のせいだって事ぐらい」
「違うよ、モルちゃん!」