「ねーねー、暇ぁ」
「………」
「ねぇってば」
「ボクにどうしろと、です?」
「遊んで?」
「………」
はい、会話すら続かない!
なにさ、何なのさ、この人!!
もう少し話しくれたっていいのにさぁ
今日で、一週間。
軟禁状態が始まってからだ。
最初の方こそ大人しくはしていたけど、最近はつまらない。
暇すぎて。
今日だけで、暇って言葉。何回使ったかな?
10は軽くこえてるよねー
「も、モルテアって言ったですか」
「はい?」
「……ナンティル」
「は?」
「ナンティル、ボクの名前です」
「あぁ、君が……」
あの宣戦布告の時に出て来た名前の人!
ほぉー。
「なん、です」
「んーん。一回、君の名を聞いた事はあったからさ」
「…モルテアは子どもっぽくないですね」
「え、いきなり話題変えます?」
モルテア驚きだ。
フードでわからないが、ナンティルの目線の先には、きっと僕がいるんだろう
「表情、作ってるです。泣く事も、眼が潤んでる事もない、です」
……うん、君さ。僕と初対面だよね??
会った事ないよね?
「千里眼、ボクの魔法の一つです。君はボクと会った事がなくても、ボクは知ってたです」
「……」
「声に出してたですよ、」
「え、まじで?」
あららら、