「その魔力ってのはどんな魔力なんだよ」


「そうだね。ハッキリ言えば……暴走していないのが不思議なぐらい、不安定」



「………」





オルフェがジトッと僕を見る


………仕方ないじゃん、まだ制御できる力ないんだもん。




もうあと、………何日か経てば、だいぶマシにはなるはずっ!




「ま、とにかく城へ………っと」




エレガンの声を遮ったのは、ピロンッという電子音




「エレガンですが、……え?帝国が?」


「……帝国が何だよ」


「黙ってな、あぁ………わかった、すぐ戻る」




誰かと喋るエレガンに、不機嫌丸出しのオルフェ



2人をキョロキョロと見てるは、僕だ




「緊急だよ、オルフェ」


「あいよ」




何の緊急だ、と思っているとエレガンが僕の手を話したと同時に、オルフェが僕の腰に手を渡し、肩に担いだ



………へ?



声を発する前に、走り出したオルフェたち



口閉じなきゃ舌噛む。と素早く判断した僕は揺られながら、大人しくしている



………そんな判断なんか、しなくてもいいんだけど。くそぅ、変な慣れのせいだ