「モルの成長が早い原因、魔力だよね」




ニッコリと、そう断言した



………てか、エレガンさん。魔力の流れが見えるんですか、貴方




「魔力だぁ?」


「うん、言われてようやく気づいたよ。普通とは違う魔力だ」


「……」


「モル、君はこの事、知ってたね」





何で、まぁそうハッキリと。そして、正確に。確信を持って言えるのか



まぁ、そうだけど。



知ってるけど。



僕自身、普通じゃないから。前世の記憶を持って、転生するだなんてあり得ないでしょ、普通は!



まぁ、前世も何も



僕という意志は永遠って事でもないけど、半永久かな?それぐらい存在し続けている



一個前の前世も僕。その前も僕。顔も髪色も変わるだろうけど、僕が存在していた




それらすべて、"僕"だ





躊躇いがちに、小さく頷く




「あまり、その事を人に言ってはいけないよ。研究材料にされかねないからね」




あ、もうされかけてます。


二、三回前に一度。