「モルちゃん」


「………ごめん、で済むとは思ってないけど。ごめんなさい」


「………」




そう言って頭を下げたモルちゃんに、私は




「おかえり」




と、だけ言った。



モルちゃんはキョトンとして、それからすぐにくしゃり、と笑って



「うん、」



と、返事した。………そこはただいまって言おうよぉ。と心の中で愚痴っておく




「ねぇねぇ。俺の活躍は無しにされるんすかぁ?」


「「「あ」」」


「離しなさいな!!」




女の人を抑えつけているガイン。すっかり忘れてた。



男の方は別のところで伸びていた




「もう、永遠と1人で相手してたのに、誰1人手伝いに来ないとか、ありえませんよぉ」


「ごめんって」



女の人の手を縄で縛り、男の人の手も、というところで


男の人がいきなり起き上がり、モルちゃんの方へかけだした




「クソッ、騙しやがって!!」


「……」


「モルちゃん!!」