「俺を殺せば、あとあと困るんじゃねぇか?」


「問題ない。お前はそいつらに殺られたと報告するだけ………だ!!」




一瞬で、目の前の男の姿が消えた



かと、思えばオルフェが前に走りだし、何もないところで槍を振る



オルフェの近くで、ゆらり、と空気が歪んだ気がした




「ふん………やはり、見えるか」


「ケッ。その程度かよ、信者ってのは」


「さぁな、だがお前らに止めを刺すのは我々ではないからな」


「……?」




歪んだ空間からは、あの紺色の男が。



………透明人間になれる魔法??




「お前らに止める事ができるのか、殺す事ができるのか?」


「はっ、お前を倒すのに俺1人で十分だ」


「言っただろう?………お前らを倒すのは我々ではないと」





どういう事?



そう口に出そうと思った時だ





あの紅い髪の女の人の近くに見覚えのある姿を見つけてしまって



その言葉を飲み込んだのだ