「………で、そのアクア派はモルが器じゃないかと。何でだ?」


「知るか。結構いきなりだったんだぞ、初めはただの人質目的で狙ってたのによ」


「いきなり、か」


「おう。アクアが狂ったみてぇに笑いながら帰ってきた日からかね?」


「狂ったって」


「さぁ、そん時に何かあったんだろうよ」



頭の後ろで腕を組む皇子さん



そのアクアって人からは何も聞けなかったそうだ。ただ、人質が捕獲対象になったとだけ伝えられたそうだ




「起きたら、この男にも聞いた方がいいだろ。何か知ってるかもしんねぇよ」


「………オグニが。あー、確か言ってましたねぇ」


「それと、アクア派意外にももう一つ」


「あるってか?」


「あぁ、最近よく見かけるんだ。………確か、なぁ。よく信者とか言われてる奴らで、」






と、皇子さんが誰かを必死に思い出そうとしている時の事だった





「それは」


「あたし達の事?」