「器だなんて誰が信じますか?」


「いや、別に信じろとは言わねえさ。まず、器だって事知ってる奴……帝国にほとんどいねえしな」


「…は?それこそ嘘だろ」


「おう。」


「………じゃあ、言うな」




アッサリと、嘘を認めるが、彼の話だと結構最近、



ノーノミヤスを襲う前までは、本当に一部の人間しか知らなかったそうだ


本人曰く、自分からは誰にも言ってないはずたんだが。………と言って笑ってた



龍の器は、そのまんまの意味で、その身体の中に龍という膨大な力を持つものを入れる事ができる



ただ、生まれつきそうかと言えば、そうでもなく。突然、なんらかの力や強すぎる感情などによって……その龍の力を得る事ができる………らしい




「ココで解放するわけにはいかんしな。………まぁ、信じて?」


「無理」


「えー。信じてくれたら、あの緑髪っ…ぐえっ」


「モルちゃん!?モルちゃんの居場所知ってるの!?」



危険な事なんかわすれて、皇子さんに駆け寄る



「ねぇ!」


「ちょっ、胸、胸ぐら掴むのやめて」


「イーチェ、」


「うぅー」




オルフェが私の両腕を掴み、皇子さんから引き離す