「あのよ?獅子王だなんて復活させてどうすんだ?」
「は?え?……えっと、」
「世界征服、的な?」
「そんなの子どもが冗談で言う事だろ?獅子王使ってやるとか、自分らがまず殺されんじゃんか!」
ギャハハッとまた笑いだす皇子さん
終いには、むせていた
「じゃ、じゃあ何で私を」
「白き龍の力が目的だ。……黒き龍と白き龍が揃う時、新たなる力が蘇る。もう黒き龍はいるから、残りは白だけってな」
「……捕まえたのか?」
「あぁ、龍ね。それは………ん?ちょっと待てよ?」
「あ?」
手を顎に当て、何かを考える皇子さん
それからしばらくして、ハッとなり
「もしかしてさ。新たなる力っての………獅子王の事だったりする?」
「………です。そういう本見つけたです、それに書かれてたです」
「………なるほどな。親父どもが少し異常だとは思ったが……そうか、獅子王か」
異常って。血の繋がった親にそれはちょっと言い過ぎじゃ、
というか、貴方もずいぶん、
「お前らは獅子王を復活させない為に動いてんだよな?」
「あぁ、当たり前だろ」
「んならよ」
皇子さんはニッコリと笑って、爆弾発言を落とした
「俺も仲間に入れろ」
「「「はぁぁぁぁぁあ!!?」」」
「………んな、驚くなよ。冗談だろ?耳いてぇな、おい」
「いや、おまっ!」