「どうしーーー」



どうした、そう声をかけるつもりが、途中で言葉が途切れた。



ーーーグサッ…


と、腹部に走る痛み



慌てて、剣を取りそれを振り向きがてらに振る



だが、後ろには誰もいない。



「チッ、」



剣などではなく、細い何か………レイピアのようなもので突かれた傷



そこからは止まることなく血が溢れ出す





「モルテア!急いで、逃げ………は?」




と、モルテアの方を見ようとしたが、身体の力が抜け、その場に膝をついた



………マジっすか、麻痺毒っすか



ドサッと、ついには全身から力が抜ける。



閉じようとする瞼を必死に開ければ





「んで………お前、が」





俺の意識はそこで途切れた