会計を済ませてから、店を出る



「そういえばさ、他のみんなとは合流しなくていいの?やることないけどさ」


「いいんじゃないっすか?連絡来ないし……どうせ夜には出発するだろうし」


「夜に?魔物が出るのに?」


「あの子の力が影響してるのかどうかは不明っすけどね。大抵の魔物は近づいては来ないって事がわかってるんすよ」




ふーん、と言って歩きだしたモルテアに俺はついて行く



特に行くところもないから、好きにさせる



「……あー、人が多い」


「んー、まぁそういうところっすからね」


「路地裏とか通り道ないのかな」


「探してみるっすか?」


「うん」



と、いう事で俺達は人混みを抜ける為、路地裏へと進む




「うむ、やっぱり少ないね」


「この先が何処に繋がっているのかは不明っすけどねぇ」


「だね、それが問題か」




それでも、奥に進むモルテア。



しばらく進むが一本道は変わらない。てか、出口すら見えない。

こんな道、ココにあったのか?




「出口見えないっすね。……モルテア、引き返すっすか?」


「………」


「モルテア?」