「なんか、欲しいもんとかないんすか?」
と、聞くだけ聞いてみれば
「んー、欲しいものねぇ」
「本とか」
「………みんな、それ言うね?別にコレはめくってるだけだからね?地味に役立たずなんだからね?」
「そんな事は聞いてないっすよ。しかも、役立たずって。……あんた、そっからオルフェにやった槍を出したんでんすよね?あと、アクアの時の銃」
「……役立たずでもなかったね。でもまぁ、武器しか出せないから微妙っちゃ微妙」
うん、と一度頷いてから、俺より少し前に出るモルテア
そして、クルリと振り向いたかと思えば、その顔は笑みを浮かべてる
「そんな事よりさ、お腹すかない?」
太陽は既に真上へと昇っていた。
………確かに、空いたな
「どっか適当に入るっすか」
「うん」
こうして、俺とモルテアは近くにあった一軒の店に足を踏み入れる
「……なんか見た事ない食べ物だ」
「…普通、料理って言わないっすか?」
「そんな細かい事はどうでもいいの!オグ「名前」………君はいちいち面倒くさい」