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「ねぇ、オグニ」


「……なんすか?」


「僕らは何をしに行くの?」


「………そういや、聞いてなかったっす」


「………。」


「まぁ、そこらへんブラブラしますっか」


「だね」





2人並んで、人の多い道を進む。


念には念を、って事でフードのついたマントを着ている。





ココも随分盛んっすねぇ。


市場なのか、道の端には店がズラリと並んでいた




「……」


「オグニ?」


「……あまり、名を呼ばない方がいいかもっすね」


「あぁ……いたの?」


「見た事のあるような顔があったっすからね」


「……なるほど」



小さく頷いて、モルテアは俺から視線を外し、前を向く




「こうも、行くとこ行くと、に出て来ると厄介この上ないっすね」


「まぁ、この大陸に帝国があるんでしょ?仕方ないよ」


「そうっすねぇ」




あのリキの報告にあった皇子さんも………戻って来ていておかしくないっすねぇ



アクアも。


まぁ、あれはオルフェがやるだろうし、問題はないか