「僕達と初めて会った日から、先の記憶は??」




おぉう、やっぱりそこからですか。



イリアを除いて、ココに残っている全員の視線が僕へ向かう




「ほとんどないね」


「……ガイン、みんなを呼び戻して来て」


「はいよぉ」





僕の答えには無視かい、




まぁ、正確には何百年前の最後の記憶とかなんだけどさ




「なら、君の生まれた場所は?」


「………さぁ」


「マヅラーグという島じゃよ。」


「え、何処そこ」


「お主の生まれた場所じゃわ」





いや、それはわかってるから。僕が聞きたいのは、その島は何処にあるかとかだよ!




「マヅラーグ?……聞いた事ないね」


「当たり前じゃ。知っとるとしたら、儂らのようなモノか、それともよっぽど物好きなやつか」


「ふーん、そんなに小さな島なのかい?」


「いいや。」




イリアが首を横に振る





「その島はもう存在しとらんよ」




その眼は何処か悲しそうで、ジッと僕を見つめた