「重いならおろしてよ」


「あ?おろしたら、お前どっか行くだろ?迷子防止」


「……つくづく、君って僕を子ども扱いするよね」


「子どもだろ?」




言い返せません。まぁ、確かに今は子ども。………今はだもん




「リキ!どうだった!」


「……大丈夫ですけど、」





港について、誰かと話しているリキとガインを見つけた



彼らに近づけば、リキがジッと僕を見てくる




「なに」


「いや、どうしたんですか。また、何かやらかしたんですか」


「またって何さ、またって」


「迷子防止」


「あぁ、」





無視するな、そして納得するな。



本投げてやりたい。その眼鏡潰れちまえ






「で、えっと」


「あぁ、初めましてかな。俺は、ルク。よろしく」




2人と話していたのは、ルク。



短い髪に、剃り込みが二本、入っている