「僕が賢いからでしょ」


「うわぁ、それはないですよぉ」


「何がないのさ。……努力したんだ、当然でしょ?こんな体質なんだし」


「あぁ………魔法もあまり使えないんすよね」


「………」





そういう事にしています。



この姿なら、ほとんど使えないしなぁ。何かが必要になってくる



たとえば、魔具がね




「そういや、何処向かってるの?」


「ヴァルギですよぉ。港町です」


「海渡るの?」


「そうなるっすね。帝国のある大陸ってのが、少々面倒っすけどね」




………はい?




「帝国ってこの大陸にあるんじゃ」


「それは大昔の話っすよ。百年ぐらいに、移動したんすよ」




移動っておい。とんでもないな、この時代!!



やっぱ、結構経ってるんだなぁ




………。




「でもまぁ、コッチにも第二の帝国らしきもんはあるんすけどね」


「モルがニカラであった帝国達は、まさしく第二の方を納めてる方ですよぉ」


「へぇ」