それからしばらくして




「終わったです」


「ふぁっ、やっとか」




サーシャは寝てたようで、欠伸をし、グッと上に背伸びした




サーシャを先頭に、歩き出した四人に僕はのんびりと立ち上がり、後を追う






僕らのいなくなった図書館の奥では、






「全く、主も面倒な事を押し付けるの」


「いいじゃないですの。私は嬉しいわよ?頼られるなんて、滅多にないですもの」



「それもそうじゃな」





室内にも関わらず、2人の男女の髪は靡く



そんな2人の足元には



ピクリとも動かない人の姿が幾つも転がっていた





「それより、これどう処理するかじゃが」


「連れてけばいいじゃないの」


「そうじゃな」





ゆらり、ゆらりと影が揺れる



一瞬のうちに、2人と数人は



跡形もなく、消え去った