さらに、2人の腰には何処から出したのか、剣のようなものがぶら下がっていたのだ




リキのは金っぽい色でガインが銀のような色だ




………戦いでもおっぱじめるんだろうかね



それだけはやめてほしい





「……、」


「なに」



先頭を歩くリキが横目に、チラリと僕を見た



何かと思えば





「自分は、街中で戦などしませんからね」


「……読んだ?」


「さぁ、どうでしょうか」





絶対、魔法か何かで僕の心の中覗いたろ



卑怯だぞ、………何がってなるけど。





「てか、自分……は?」


「はい」




………ジローっと隣の存在に向けて、視線を送る




「俺??いや、俺もやりませんよぉ」


「モルテアと合流する前の街で、騒ぎ起こした奴が何を言いますか」


「うわぁ」


「あー、だってあれはですねぇ」




言い訳無用!


ガインの弁慶を蹴る




「いっ!?」


「ぶぁーか」




へっへーん。



笑いながら、リキの隣まで走る





「いってぇな。何するんですかぁ、もう」


「んー、蹴っておいたら騒ぎ起こさないかなーって」


「馬鹿でも姫がいる国では暴れないでしょうから」


「馬鹿って、俺の事ですかぁ」